蜀の古桟道 (広元・朝天)

左:タイプ1  右:タイプ2

古桟道・タイプ1 古桟道・タイプ2

 劉備軍が劉璋の蜀を狙っていたときに駐屯していた場所である広元市。そこを流れる嘉陵江の断崖に作られた道です。
 崖をえぐった「タイプ2」よりも、木を崖にはめ込んで作った「タイプ1」の方が古いようです。この写真の桟道は復刻版。短い距離ですが、上を歩けます。でも、木を刺してある崖の穴は、昔のもののようです。
 ここにしろ長江にしろ、蜀へ入るのには水路以外はこんな道しかなくて、軍を動かすのはさぞ大変だったでしょうねー。
 「広元」は外国人なんてめったに来ないし、少し北上した「朝天」は静かな田舎です。桟道のある辺りは『明月峡』という、眺めの素晴らしい場所ですよ。
 また、広元の周りには、他にもマイナーな三国志古跡があります。『費イ(また入力しても「?」しか表示しない……)墓』、『姜維廟(墓)』、『ケ芝墓』などです。地図をお見せしますので、興味があったら行ってみてください。(あたしはまだ行ってませんが)

広元近郊(剣門蜀道風景区)の地図を見る

【行き方】
 広元には、列車の宝成線で行けます。宝鶏を通る列車なら成都行きや昆明行き、重慶行きなどが広元を通ります。
 あたしが行ったときは、ここを拠点にして、近郊バスで朝天に向かいました。でも、実はそのバスで出会った親切なおじさんが、あたしの目的地を知って、そこから自分の車で連れて行ってくれたんです。そんなラッキーなことがない場合は、朝天で下車後、行く方法を尋ねたり車を見つけたりしましょう。広元からタクシーに乗るとかするのもいいかもしれません。これだと、周辺の他の三国志古跡へも案内してもらえますね。

【アドバイス】
 広元からは、成都行きの始発列車があります(まだ変わってなければ)。それ以外は無座を覚悟しなくてはいけません。所要時間は五時間半〜六時間半くらいです。
 でも! あたしのオススメは、広元から「九寨溝」・「黄龍」・「都江堰」の現地ツアーに参加して、広元に戻らずに成都で抜けさせてもらう方法です。あたしは、二回目はこの方法を使いました。泊まっていたホテル「利州賓館」のフロントでツアーを申し込みました。「九寨溝」・「黄龍」は本当に素晴らしく美しいですよ。

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