「武侯祠」といえば成都のヤツを真っ先に思い出しますが、ここがいちばん古い武侯祠だそうです。元は定軍山の麓にあったらしいです。 ここも外国人は殆ど来ない穴場です。旅行ガイドにも全く載っていないため、写真集に乗っていた「勉県」という地名だけを頼りに、「まぁ、とにかく勉県に行きさえすれば、何とでもなるわ」と思って挑戦したのです。そして無事辿り着き、孔明の塑像もちゃんと拝みました。 上の右の写真の「琴楼」の中には、「空城の計」で孔明が弾いた(ということになっていますが、真相は不明)石琴が置いてあります。実はこれ、初めて行ったときにはなくなってて、数年後にもう一度行ったときにはちゃんとありました。だから、またなくなってるかも……。 【行き方】 あたしはまず「漢中」に行って、そこを足場にして日帰りしました。漢中は西安から「安康」行きの列車に乗って、約12時間です。「上海⇔成都」の列車も漢中を通ります。 漢中から長途バスで「勉県」へ行き、ターミナル前にはいろんな種類のタクシーがいるので、あとはタクシーに頼みましょう。【アドバイス】 ただし、ここのタクシーは滅多に外国人なんて来ないはずなのに、アクドイので要注意。あたしは二度ともトラブってしまいました。値段交渉をして合意してから乗ったのに、後でお金を払うときになって違うことを言ってきたのです(二人で二箇所回って○○元、という約束だったのに、一人○○元だ、というような感じ)。一度目で懲りて、数年後の二度目は交渉結果をメモに書いて運転手に見せてから乗ったのに、やっぱり同じようなことを言ってきました。メモを突きつけて文句を言いましたが、「それは俺が書いたわけじゃない」とか言う始末。道端で騒いでいたら人だかりができてしまって、通りがかりのおじさんが仲裁に入ってくれましたが。そういうわけで、値段交渉の結果は、必ず相手にメモを書かせるのがいいと思います。 あと、漢中は途中駅なので、出て行くときは無座を覚悟してください。一応、長途バスで出て行く方法もありますけど。もしかしたら、現地旅行社に頼んだり、あらかじめ日本で旅行社に切符の手配を頼むこともできるかも。 【おまけ】 漢中市内には、劉邦関係の古跡もあります。漢の大将「韓信」の「拝将壇」や、劉邦の宮廷だった「古漢台」(現在は博物館)などです。
|