1月28日(土) 晴れ 上海 青年会賓館 (春節の大晦日「除夕」の日)

 今日も8時起き。やっぱり朝ご飯のため。身支度して、昨日と同じ、ホテルの周りの小さな通りを歩く。焼き餃子と焼き包子がおいしそうで、今朝はこれに決定。歩道橋の向こうの広場のベンチで食べることにして向かう途中、食べたかったお餅を発見して、それも買って行く。こんなに何度も中国に来ていて、焼き餃子も焼き包子も初めて食べた。ずっとおいしそうだなーと思ってたけど、ホントにおいしかった。
 食べ終わった後、マクドに行った。前の日に見てた、グァバジュースのフロートが目的。炭酸グァバジュースにソフトクリームが乗っかってる。焼き餃子とか焼き包子は4つで1.5元、お餅も1.5元だったことを思ったら7元もするこのフロートはバカ高い。でも、なかなかおいしかったし、日本にはないメニューだし、まあ、いっか。
 一旦ホテルに戻った後、淮海路を歩く。先にある襄陽路服飾礼品市場へ行くのが目的。淮海路自体もメインな繁華街だけど、南京路とはぜんぜん違う雰囲気。なんか、ずーーーっと落ち着いてる。途中、失くしたカメラの代わりに「写ルンです」系のカメラを買おうとして、やっと見つけた写真屋さんに入る。ここには100元前後で何種類か、フィルムと安カメラのセットが売られていた。「写ルンです」よりもいいかもしれない。ということで、感度400の36枚撮りフィルムが4本とカメラがセットになっている99元のヤツを買った。またもや入れてくれたのは、コーナンの袋だ。うーーーん……。
 その後通った百貨店の前に、2008年の北京オリンピックの公式グッズ屋さんがあった。そこで聖火をモチーフにしたキャラのぬいぐるみを購入。
 またずっと歩いていくと、やたらと「バッグを見ていけ」というような客引きが現れだした。近くにある地下鉄の駅名からして、そろそろ目的地。この客引きは、そのせいかな? と思ったけど、ホームページの写真で見たような雑多な市場みたいなものは見当たらず、高級そうなお店が見える百貨店らしきものしかない。これのことのハズはないと思いつつ、もう少し進んでみたら、ちゃんと写真で見たような市場があった。おもしろそ〜。
 中に入ると、とても通路が狭くて、小さい露店のようなお店がぎっしり。全部を隈なく歩こうというのはムリな気がする。服とか、ベルト、時計、バッグ、アクセサリー小物、マフラーなんかが多い。歩いていると、「カバン見て」とか「ローレックス」とか「トモダチ!」とか声がやたらかかったり、付き纏われたりする。ブランドのバッグやら腕時計やらが、いちばん興味ないというのに。でも、見て回ってるのは、とても楽しい。連れは、自力でベルトを値切り倒して買った。イチゴ飴も買った。
 奥の方に行くと、地元の人たちの食材の市場があった。野菜とかお肉、魚介類。雑貨なんかもあった。魚介類の売り場では上海蟹もいっぱい。でも大きな食用蛙とかもいっぱい。
 この市場の外側にまた2元均一ショップを発見。またもや、アクセサリーやら春節飾りを20元分買い込んだ。あと、市場内に戻ってカシミアだというマフラーも買おうとしかけてたけど、値切りすぎたか店員のお姉さんが不機嫌ぽくなったから、やめてしまった。
 そろそろ一旦ホテルに戻ることにする。帰りは地下鉄だ。着いた駅でケーキを買ったんだけど、今食べるのか持って帰るのか訊かれた。さすがにケーキは食べ歩きしないよ……。
 地上に出て、広場みたいなトコでケーキを食べようとベンチに座る。でも、なんか妙な男の人が、横に来て何かワケの分からないことを日本語混じりで喋ってくる。そのせいでこの場を離れたくなって、ケーキの箱に蓋をしなおしてホテルに戻ってから食べることにした。
 部屋でケーキを食べてから、今度は大世界へ行こうとした。けど、行ってみると、営業してない。なんか、倒産してるのかな……? おもしろそうだったんだけどな。残念。仕方なく、そのまま南京西路へ向かう。南京路に着く前に、あの土家焼餅を買う。ちょっと待ったけど、焼きたてすぐのを買えた。南京路まで行って、そこのベンチに座って、齧る。いっぱい乗っていたお肉は全部剥がして食べたけど、すごくおいしい。生地がパリパリして、歯ごたえもあって、スパイスもおいしい。一枚食べ終わると、結構お腹もいっぱいになった。これと、さっきのケーキが、お昼ご飯代わりかな。
 南京西路を歩く。東と違って、賑やかさがどんどんなくなってくる。工事中みたいなトコも多くて、いずれはこっちも賑やかに変わるのかもしれない。途中、見てみようと思ってた古玩市場を見つけたけど、春節大晦日の除夕だからだろう、どのお店も開いてなくてひっそりしてる。奥に園芸屋さんとペットショップがあって、そこを通り抜けて南京路に戻った。
 呉江路青海路休閑街も見つけた。でも、ここもお休み。ひっそりしてる。更に南京路を進んで、庶民的な食堂街を通ってから、バスに乗って戻った。もう爆竹が鳴ってる。それに、バスの窓から、どこかのホテルの前で獅子舞とか龍が舞っているのが見えた。
 バスを降りて、豫園に向かう。春節飾りがライトアップされた除夕の豫園を見るため。着く頃にはちょうどいい感じの暗さになった。ライトアップされた春節飾りの豫園の様子は、思ったとおりキレイ。人もまだあまりいなくて、歩きやすい。お店が飲食店を除いて全部閉まってたのがちょっと残念。飲食店じゃないけど開いていた食品店で、お土産用のお餅を買った。南翔饅頭店でテイクアウト用の小龍包にも並んだ。大盛況で、かなり並んだ。やっと順番が回ってきて、蒸し上がりたての蒸篭から、ポイって紙の器にひっくり返されたのを受け取る。そこに、お酢をどぽどぽかける。テイクアウトのヤツはあまりおいしくないようなことがとあるサイトの掲示板に書かれてたけど、ちゃんとスープも入っていておいしかった。裏の路地の方へ出てみると、打ち上げ花火が上がってた。たいして大きくない、本当に普通の路地で、日本だと花火大会でしか見ないような花火が上がる。びっくり。それを暫く眺めてから、ホテルに戻った。線香花火を売り歩いている人も、よく見かけた。そして、火花の出ているそれを振り回している人もよく見かけた。
 歩いてホテルに戻る。戻りがけに友誼商店でパンダチョコと天津甘栗チョコを買おうと思ってたのに、除夕のために早く閉まってしまってた。 ホテルに荷物を置いてから、夕食に出かける。年夜飯のせいでどこもダメかなーと思ったけど、ホテルの周りの食堂の一軒に入れた。卵トマトの炒め物とスープ、炒飯とビールを注文。食事中に、お店の人たちが、お店の前で思いっきり爆竹を鳴らし始めた。うわっ、すごい音! みんな耳を塞いでいる。周りの年夜飯の人たちみたいに豪華な食事はしてないけど、こんな中で晩御飯を食べて、なんとなく自分も除夕気分だ。
 ホテルに戻る。7階の部屋の中にいても、花火や爆竹の音がばんばん聞こえる。窓の外を見ると……うわ〜っ、あっちこっちから花火が上がってる! ビルとかの窓の高さとかで、火花は確実に窓とかに当たってる。恐ろしい。年越しの瞬間にはまだ間があるので、先にお風呂に入ることにする。
 お風呂から上がってきて、また窓の外を見る。相変わらず花火は上がり続けてる。ビルの間に、日本だと花火大会でしか見られないような花火が、どんどん打ち上げられる。それが、次第にとても近くでも上がるようになってきた。ホテルの周りの、食堂とかが並ぶ路地だ。あんな狭い路地で、こんな花火を上げるとは……! それも、夜中0時に向けて、その数がすごくなってくる。連発で花火のサイズも大きくなってきてる。もう、煙だらけ。遠くの花火は見えにくくなってる。でも、すごく近くでパンパン上がってるから、問題ない。でも、恐ろしくて窓は開けられない。こんなトコでこんな花火上げるんだもん。そりゃ、火事や死人が出るわけだ。なんでも、爆竹保険とかまであるんだってサイトに載ってたけど、納得だよ。
 0時の瞬間を捉えようとテレビもつけてたけど、その瞬間はいつの間にか過ぎてたみたい。おそらく、花火がいちばんハデに上がってたときだろうな。至近距離でのすさまじい連発の大きく立派な打ち上げ花火。もう、今までに見たどの花火大会よりも、迫力があってすごくてキレイだった。 ピークが過ぎても、まだ爆竹や花火の音は、ちらほら続いている。寝られるのかな……?
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