ミ☆ はじめに ☆彡

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イラスト 美維が初めて中国に行ったのは、今から十数年前。
上海といえども今ほど発展していませんでした。
飲み物の露店に冷蔵庫はなく
氷やたらいの水にビンジュースを入れてなんとか冷やしてたり
道端でおばあさんがばらばらのグラスにお茶を入れて
ガラス板の蓋をしていたり。
兌換券があったり外国人料金があったり。
そんな時代でした。

「中国で自由旅行ができたら、どこの国でもできるよ」
と言われたほど
不便で大変で苦労が多かったです。

一日千円以下でも暮らせたのは良かったのですが
外国人料金を払いたくないばかりに
自力で列車の切符を買いにいくのがバックパッカーのサガで
朝、まだ暗いうちから
切符売り場に中国人さんたちと並びました。
それでもなかなか切符は手に入りにくくて
これは新しい町に着くたびにしなくてはならない
気力も体力もいる大仕事でした。

そんな頃にバックパッカーになった美維は
いまだにその頃からの旅のスタイルを変えられずにいます。
さすがに社会人になると時間がなくて、それに今は外国人料金もないので
列車の切符は宿のフロントや現地旅行社に手配してもらうようになりましたが。

中国の人は、とても親切です。
美維は何度も何度もお世話になったり親切にしてもらったりしました。
見知らぬ通りすがりの外国人に過ぎない美維に
日本ではありえそうもないほどの親切を差し出してくれたのです。
旅行中に出会った日本人にそのことを話すと
「そんな経験ないよ。わざとしてもらえるように仕向けてるんじゃないの?」
とよく言われるのですが、そんなつもりは全くありません。
もし何かがあるとしたら
「私は外国人観光客なんだから」
って顔や態度をしなかったことくらいでしょう。

そうして、美維は中国旅行にハマっていきました。
まだまだ行き続けるつもりです。

そんな美維が十回行った中国旅行のうち、八回の旅で毎日付けた日記
夜、シャワーが済んだ後に宿のベッドに座って書いたり、列車の中で寝る前に書いたりした日記
それを、これから少しずつ連載していきます。
よほどのことがない限り現本をそのまま載せているので
めちゃくちゃな文章もあると思います。
でも、それがそのときの正直な気持ちの表れだと思い
あえてそのままにしてあります。

では、ごゆっくりお楽しみくださいね!