白帝廟 (奉節)

左:白帝廟の門 (近所に住む子供たちと写ってます)

右:廟内にある劉備が死ぬシーンの塑像群の中心部
(ご自慢の一枚。本当は柵内立ち入り禁止なのですが、ここに住んでいる子が特別に入れてくれました。
後ろで死にそうになっている劉備を無視して、ツーショットだー! と喜んでました(^_^;)

 白帝廟の門  塑像

 ご存知の白帝城。長江の流域にある丘の天辺にあります。敷地内には上の写真の塑像(周りにはもっとたくさんの蜀のメンバーの塑像が並んでいます)や、三国志のいろいろなシーンの綺麗なタイル画などがあります。ミニ博物館もあって、長江の崖に横穴を掘って入れられていた棺桶といった出土物なども展示されていました。珍しいのは劉備の後継ぎ息子、阿斗を描いた掛け軸。三国古跡で阿斗を見かけることなど、まずありませんよね。ここに住んでいる子は、阿斗のことが大嫌いでした。
 今は奉節の町からバスが往復していますが、初めて行ったときは渡し舟で行かなければならなくて、水際から700段もの階段をバックパックを背負って登りました。途中に『杜甫祠堂』があります。
 今は日本からのツアーも結構ありますがが、このころはそんなもの滅多にお目にかからなくて、外国人なんて滅多に来ない場所だったので、近所の人たちにものすごい歓迎を受けました。子供達と遊んだり、夕食時に食堂にいると誰かが家からスープを持ってきてくれたり、二度目の入場料をタダにしてくれたり。
 白帝廟自体が三国志好きには楽しいのは言うまでもないのですが、この辺りからの長江の眺めは最高です。三峡の入り口ですしね。とくに夕暮れ時。しみじみした、いい感じですよ。

【行き方】
 重慶から長江下りの定期船に乗り、奉節で下船。バスで白帝へ行きましょう。奉節には、白帝廟観光が含まれているもの以外の観光船は止まらないと思います。一般の交通手段としての船に乗りましょう。奉節から出るのも船になるでしょう。

【アドバイス】
 奉節から日帰りできると思いますが、白帝廟の隣に『白帝賓館』という宿があります。上にも書いたように、夕暮れの長江の眺めがステキなので、オススメします。ただし、バックパッカーにしか耐えられない宿だと思います(建て変わってたりしたら、違うかもしれませんが)。
 それに、部屋はない、とウソをつく服務員もいますが、そんなときは、隣の古風な建物の宿に行ってみましょう。本来は中国人専用ですが、ワケを話せば泊めてくれました。(でも、後で賓館の方の経理の人が公安員とやって来て、結局賓館の方に宿替えになったんですが。)

【おまけ】
 散歩がてらに(といっても、結構キツイですが)、ここから長江の崖に刻まれた桟道に行ってみましょう。少し階段を下って、『杜甫祠堂』の辺りから行けます。桟道の途中でくつろいでいたら、眼下を走る長江下りの船の乗客が驚いて手をふってくれました。

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