8月26日(水) 晴れ 長沙 黄金城大酒店・双人房
朝10時半まで寝てるつもりだったけど、やっぱり途中で服務員が部屋掃除に来た。もう、その後は眠れなくて、朝食後、買い物に行くことにする。窓から外を見てみると、昨日の大水は跡形もなく引いていた。 百貨店で、一昨日見つけていたミニ地球儀と、弟へのお土産に三節棍を買う。この地球儀は、当然ながら国名が全部中国語で書かれていて、そこがいい。どんな国名でも、全部漢字にしてあるんだから、すごい。買い物の後、おやつに雪泥を買って宿に戻り、少し休憩した。 お昼前、昨日見た湘江を見に行く。中州の南端に公園があるみたいだからそこに行こうと思ったんだけど、唯一そこへ行く16路のバスが見つからない。仕方なく、湘江の橋辺りへ行くバスを探して乗ったところ、間違えて一つ手前の停留所で降りてしまった。 川沿いを歩いて橋に上る階段を見つけたので、上って橋の上に出た。向こうに、昨日登った岳麓山が見える。こうして見ると、結構高い山。よく登ったなー、という記念に写真を撮る。それから、川の中州の上まで橋の上を歩く。ここからでも充分に湘江の眺めが良かったから、ここで写真を撮って済ませることにした。 戻るバスを待っているとき、そこに大喧嘩しているオジサンとオバサンがやってきた。 なぜか売店のオバチャンが仲裁をしている。喧嘩は口だけなんだけどすごくハデで、たちまち人垣ができてしまった。中国だなー。 列車の駅まで戻り、今度は博物館に行くため113路のバス。バス停はすぐに見つかったんだけど、今度はバスがなかなか来ない。約30分待って、同じように待っていた人が3路ルートのミニバスに乗った。調べてみると、確かに3路でも博物館に行ける。運賃が倍かかるけどあたしらも乗ろうか、と思たときに、本来の目的のバスが来た。 博物館に来た目的は、馬王堆から出土して、その保存状態の良さから世界的に話題になったというミイラを見ること。だから他の建物には行かず、馬王堆の展覧館だけに行った。 ここはとても大切にされているらしく、土足禁止。でも、その方法が変わっていて、靴を履いたままで、その上からシャワーキャップみたいな口にゴムの入ったビニール袋を被せさせられた。(実はホテルの部屋とかに付いている使い捨てのシャワーキャップじゃないかと思ってる。)中はとても涼しい。でも、そのビニールの中だけは暑いみたいで、ムレてビニールが曇ってきている。 出土物がキレイなのに驚いた。それと、いちばん感心したのが布。とっても細かい精緻な刺繍が布一面に施されている。鮮やかな糸の色もよく残っている。 そして、ミイラ。地下室の中央にガラスで覆われた床があって、そこから下を覗くと液体(ホルマリン?)に満たされたガラスケースに横たわるミイラがあった。このミイラは発見されたときは赤い液体に浸かっていて、手足の関節を動かせたというすごいミイラらしい。それと、髪の毛がほとんど残っているのもすごいらしい。でも、やっぱり少し気持ち悪い。ヘンに白っぽかったのと、顔が怖かった。口開いてて、舌出してて。内臓は、別のところに部分別に液体入りガラスケースに入れられていた。 宿に戻って休憩後、再び百貨店に買い物へ。理恵ちゃんが買おうかどうかずっと悩んでた茶器のセットが、売り場が模様替えになっていたせいでどこにあるのか分からなくなっていた。ので、朝とは別の百貨店にも行ってみる。 そこで三国志のゲーム(←クリックすると写真を見られます)を見つけた。一つしか残ってなくて、売れ残り丸出しのボロさだったんだけど、即飛びついて買う。めっけモンだ。理恵ちゃんの目的の茶器も見つかって、夕食に向かった。 一昨日行った食堂。お店の人たちが愛想良く迎えてくれた。食事が終わって帰るとき、食堂のおばさんに「いつ帰るの?」と訊かれ、「明日の飛行機で上海に行って、30日に飛行機で日本に帰る」と答えたら、「好走」と言われた。聞いたことのない単語だから悩んでいたら、店の女の子が「再見」と同じ意味だと教えてくれた。そっか。もう会えないから「再見」じゃなくて「好走」なんだ。「また会おうね」じゃなくて「元気で行ってね」。お店の人にお礼を言って、宿に帰った。 今夜のシャワーはいつにも増して冷たくて、シャンプーはパス。せっかく治りかけてきた風邪が、ぶり返してしまうじゃないかぁー! ばかぁーっ!
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