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8月14日(金) 晴れのち曇りときどき雨 昆明 昆湖飯店・双人房
朝7時起床。今日は午前9時半頃に終点に到着だから、そろそろ布団をひっぺがしに来るだろうと思ってたのに、来なかった。朝食は、持って降りるのがイヤだから、車内用食料の片付け。昨日まで30分くらい遅れてたのに、なぜかほとんど定刻どおりに昆明に着いた。列車員のお兄さんにお別れを言って、駅を出る――と、イキナリ旅行社の勧誘の嵐に見舞われた。 宿まではそんなに遠くないので、歩くことにする。この町は暑くもなく寒くもない場所だというけれど、本当に涼しい。同じ車両だった日本人の男の子たちも目的地はあたしたちと同じらしく、ほぼ同時に宿に到着。彼らと一緒に四人組だということにすれば、四人部屋を取り易いと思って服務台で四人部屋を頼んでみたけれど、没有(ない)。二人部屋しか空いてないという。茶花賓館を当たろうかとも思ったんだけど遠いし、ここのほうが列車の駅にも長途バスターミナルにも近いから、あたしたちは、ここの二人部屋で妥協。男の子二人はあくまでもドミトリーを狙って、茶花賓館へ行ってしまった。 部屋は結構いい。でも、なぜか富士山の写真パネルが壁に飾ってある。 少し休憩してから、両替をしに中国銀行へ。窓口は二階で、上がってみると西洋人のおっちゃんだらけだった。 銀行前の店で久々のヨーグルトをすすった後、今度は景洪行きの長途バスの切符買い。長途バスターミナルに着くと、ダフ屋なのか旅行社なのか、とにかく行き先をしつこく訊いてくる。それを振り切ったり無視したりして、時刻表を眺める。午後2時半発車のやつに決めて、窓口へ。と、また、呆気なく買えた。 宿に戻る。途中「5元屋」とか「6元屋」とか書いたお店が何件かある。覗いてみると、日本の100円均一ショップみたいなものだった。驚いた。こんなお店があるなんて。他にも、24時間営業のファーストフード店まである。なんか、中国って少しの間にどんどん発展していってる。でも、それとは裏腹に、物乞いもとても多い。普通のホームレスみたいな人から、身体障害者の人(両腕がないとか、両足がないとか、)まで、さまざま。 宿の入り口にある旅行社で、長沙行きの列車の切符を手配。手数料80元はちょっと高いなーと思ったけど、景洪ら戻ってきた後にうまく切符を取れなかったら日数的に困るから、仕方ない。 郵電局へ絵葉書も出しに行って、しておくべきことは全て済ませて、まだ時間がたっぷり残っていたから円通寺へ行くことにする。バスを降りたら雨。朝は晴れてたのに。傘は宿のバックパックの中だし、かなり雨脚がひどくなってきたから、とりあえず近くの食堂に入った。ところで、この町のバス、空調車じゃなくても1元もする。高いぞ! 昆明に来たなら米線を食べなきゃ、と思って注文する。けど、出てきたのは真っ赤なスープのもので、以前に昆明に来たときに食べたヤツとは違う。麺はたしかに米線でおいしいんだけど、辛い……。汗をかきつつ何とか麺だけ食べ終えた頃には、雨はやんでいた。 食後、「ここが入り口かな?」と思った場所に入る。公園みたいになってて、奥へ進もうとしたら、切符を買え、と呼び止められた。ああ、ここで切符を売ってたのか、と引き返してお金を払う。もらった切符を見てみると、ここは円通寺じゃなかった。その隣の動物園。ここでしか見られない変わった動物もいるって「歩き方」に書いてあったから、ま、いっか、と思い、動物たちを見て回る。 爬虫類コーナーは別料金になっていた。あたしは別に見なくてもいいと思ったけど、りえちゃんが見たいと言うので、お金を払って入る。すると、奥で猿回しをやっていた。なんで爬虫類コーナーで……と思いつつも、見物人の輪に加わり、写真を撮る。服を着て芸をするおサルさんたちは可愛いんだけど、指揮のにーちゃんは無愛想な顔してて、つまらなさそう。それが日本と違うなー。
 
猿回しが終わった後は周りにいた爬虫類たちもちゃんと見て、他を回った。ときどき雨がきつく降って、東屋に避難しながら歩く。ふと見つけた展望台から下を見ると、そこにお寺が見えた。あー、あれが円通寺だよ、きっと。 更に歩いていると、中国ふう花文字みたいなので名前を書いてくれる露店を発見。間近に見にいってみると、すごく鮮やかでホントにキレイだ。こんなトコから日本まで持って帰るのはタイヘンなのに、欲しくなって書いてもらうことにした。書いてもらったのは、あたしのペンネームの漢字版「美維」。すごい筆さばきで瞬く間に出来上がり。感動! 書きあがったやつは、別のおねーさんがドライヤーを当てて乾かし、追加料金でパウチしもらった。渡してもらって、しげしげと眺める。ホントに素晴らしい。これだけでも、動物園に迷い込んだ甲斐あったよ。
 これが書いてもらったヤツです。 最近では日本でも中国から書きにきてる露店とか見ますけど こんなにハデなデザインで鮮やかなのにはお目にかかってません。
最後にパンダを見ようと思って、案内板を探す。かなり探してやっと見つけて、矢印の方へひたすら歩く。なぜか、だんだん人通りがなくなってくる。他の動物もいない。「天下のパンダが、こんな寂れた場所におるわけないわなぁ」と言って、引き返す。やがて、「熊猫館」と書かれた看板を発見したけど、そのわりには、やっぱり人通りがない。不思議に思いつつ看板の所まで行ってみると……閉まってた。うーん……パンダの見られない中国の動物園なんて……。 町の中心まで戻って、ぶらぶらお店を見ながら宿に戻る。途中、明日のバス内での食料用にと思って、ケーキ屋さんを覗く。すごい人気だ。確かにおいしそうだったけど、1個1元のカップケーキとか、1.2元のカット・ロールケーキとか、高すぎる。前は1斤(500g)で何元って感じだったのに。ショックが大きくて、あたしは買えなかった。後で行った自由市場で売っていた切り売りのケーキが安かったから、それを買った。この市場は面白い。人民生活ぷんぷんって感じで。それに、初めて中国に来たときから欲しいと思っていた、服務員さんがよく履いている靴を見つけた。景洪から戻ってきたら買おう。 夕食は、道端で売られていた黄色いふかし芋と市場で買ったがんづき、それと日本から持参のココアとお味噌汁。ヘンな取り合わせ……。 夜、この宿からの国際電話のかけかたがどうしてもわからなくて、斜向かいの金龍飯店へ行く。フロントでコレクトコールしたいと頼むと、部屋番号を訊いて来る。「ここに泊まってないけど、あたしたちの泊まっている宿ではできないんです」と言って頼み込むと、渋々ながらもかけさせてくれた。 今これを書いている目の前で、戦争モノのテレビ番組をやっている。おおっ、エグいっ! 撃たれた頭から、血がブワーっと……。その後変えたチャンネルでは、時代劇をやっていた。中国に来たときのテレビで何が楽しみって、時代劇。出てくるお兄さんが、カッコイイんだもん♪ これも当たりだ。白ずくめの衣装で胸に血が滲んでるのが、また一段とステキ♪
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