【2月4日 金曜日】
関空という立派な国際空港があるにもかかわらず、伊丹から羽田、そこからバスで成田、という、なかなかに悲しい長い道のりを経て、ようやく出国。 そして、アメリカン航空で、サンノゼ乗り換えでラスベガス入りする、というルート。なんだか乗り換えばっかりだ……^^; アメリカン航空の座席には、エコノミーでも一人一人に小さいモニターが付いてた。とっくにそういう機体は多くなってるのかもしれないけど、あたしは初めてだった。でも、機内食を食べるとき以外は殆ど寝てたから、あんまり価値なかったかも……。 乗り換え空港のサンノゼでアメリカ入国ということになるんだけど、事前にかなりビビらされていたせいで、緊張した。 怖かったらどーしよー;; でも、あたしの当たった入国審査官は、ぜんぜん怖くなかった。 簡単な質問の後、左右の人差し指の指紋を取られ、顔写真も撮られて、にこやかに入国完了〜。 乗り継ぎの飛行機に乗るための手荷物&ボディチェックでは、靴まで脱がされるという厳重さ。 一度ブーツカバーのベルトのバックルのせいでひっかかったものの無事にパスできて、ラスベガス行きの飛行機に乗った。隣にはアメフトのおっきい試合「スーパーボール」とやらを楽しみにしてるらしいアメリカ人。機内おやつのプレッツェルを食べて、やっとラスベガスに到着した。 飛行機から空港内に入って、イキナリのスロットマシーン群に驚いた。 機内預け荷物の受け取り場所で現地係員に合流。ほんとは飛行機から降りたところで待ってくれてるはずだったらしい。でも、急に到着ゲートが変わって、来れなかったんだってさ。その後の合流も手間取ったけど、とにかく無事、宿泊するモンテカルロへ向かった。 ホテルで別の係員が待っていた。ロビーで部屋の鍵とか渡されて、説明とか受けたんだけど、そこで、またビビらされた。 マンダレイベイからトレジャーアイランドまでは歩いても平気(治安上)だけど、そこから先はバスでもダメとか言われたの。行くならタクシーかオプショナルツアー使えって。 事前にいろいろ調べていて、ストラスフィアタワーとフリーモントエクスペリエンスはCATで行くつもりだった。行き方とか、調べたところではどこでもそうなってたし。 でも、ビビらされて不安になって、タクシーを使うことにしちゃった。事実はどうなのか、未だにわかんないんだけど……。 割り当てられた部屋は、30階。大きな窓からの眺めは、ストリップ側じゃなかったけど、充分にステキだった。部屋も綺麗で広くて、ベッドもおっきいし。テレビもおっきい。高級感も落ち着きもあって、なかなか気に入った。 荷物を置いて少し休憩してから、南側のホテル見物に出かけた。ホテルを出る前に、インターネットで予約していた今夜のランスバートンのショーのチケットを受け取っておく。 ホテルはみんな、いろいろ独創的な趣向を凝らしてて、楽しい^^ 写真を撮りつつ歩いて、あっさりとルクソールまで辿り着いちゃった。もっと歩くのはタイヘンかと思ってたんだけど、ぜんぜんだ。 戻りには、時間が余ってたからMGMグランドに寄ってライオンのお腹を見に行った。あはは、ホントにお腹だ^^ ライオンのお腹を下から見られるなんて、おもしろい〜。その勢いで、隣のショップで、思わずライオンのぬいぐるみを買ってしまった。口に仔ライオンをくわえていて、かわいい^^ MGMグランドの名前も入ってるし。 あとは、ちょこっとカジノを覗きつつ、ホテルに戻った。 夜は、ランスバートンのマジックショー。マジックをナマで見るのは初めて。かなりショー的演出に凝ってて、楽しいし、すごい。席は前から二列目でよく見えたし。全体的に、やたら何かを出現させたり、何かを浮かせたりする内容だった。途中、日本人の郵便局員だとかいうおじさんを舞台に上げて、二人羽織みたいな感じでマジックをやったりもしてた。あのおじさんは、タネが分かったかな? あと、幕間みたいなときに出てきたジャグラーさん、リンゴ食べながらの芸がすごかった。 見終わった後は充実した気分で、チケットを受け取ったときにもらったパンフレットの引換券を隣のマジックショップでパンフレットに引き換えて、部屋に戻った。 改めて外出。今度はストラスフィアタワーとフリーモントエクスペリエンス。 タクシーで、まずタワーへ。のぼってみると、ホントに夜景がキレイだ^^ と思ってたら、視界に妙なモノが……。乗り物だ。あー、これがエックススクリューマーだ! 展望台から見てて、これ乗るなんてあほだ……としか思えなかった^^; それくらい、恐ろしげだった。こうやってガラス越しに下を見るだけでも怖いのに、あれは……想像もしたくない(ぶるぶる)。 今度は、またタクシーでゴールデンナゲットというホテルまで乗って、フリーモントエクスペリエンスの鑑賞。ハデハデなカジノのネオンが、いかにもラスベガスってイメージ。少しするとすぐにアーケードの映像(と呼ぶべきか?)が始まった。わー、すごいなー。最後のスポンサーの紹介までじっくり見てしまうほど、楽しめた。 終わったあとは、また少しだけカジノを覗いた。 ホテルに戻ったら、もう0時を過ぎてた。明日の朝が早いし、向かいのウォルグリーンズで、夜食用にサンドイッチとか果物とか飲み物とか買って部屋に戻った。 ……そういえば、驚いたとゆーか、笑ってしまったとゆーか、したものがある。 来るまでは、ぜんぜん知らなかったんだけど、ストリップを歩いてると、何やら薄い冊子とかカードとか、やたら配ってるのね。で、内容は……アブナイもの^^; 要は、ピンクチラシみたいなやつ? それがCATのバス停にもガバッと挟んであるし、自分で取れる置き場まであった。配ってる人は、女のあたしにも渡そうとする。 街、キレイだと感じてたのに、足元を見ると、捨てられたこれが、どこもかなり散乱してる。またこれもラスベガスらしいとこなのかもしれないけど、ちょっと美観を損ねすぎの感はあったかも。 【2月5日 土曜日】 グランドキャニオンの現地ツアーに参加する日。 日本からインターネットで現地ツアー会社に申し込みしてた、サウスリムのバスツアーだ。 高所恐怖症のあたしは、飛行機なんて、なるべく乗りたくない。特に、グランドキャニオンに行くみたいな小型機なんて、ぜったいにヤだ。だから、あたしの独断で、丸一日使ってしまうバスツアーにした。 ホテルにバスが迎えに来てくれるとゆーことで、ロビー集合が朝の6時10分。同じホテルから同じバスに乗った日本人の団体がいたけど、ツアー代を払う空港まで来たら、あたしたち二人以外はみんな飛行機ツアーだと分かった。 支払いを済ませて、売店で朝ごはんをもらう。マフィンとジュース。マフィンはおっきくて、お腹がいっぱいになった。待合室でそれを食べ終わってしばらくすると、出発になった。 このツアーは申し込み後に日本語ガイドがなくなってしまって、でも、ここがいちばん安かったからそのまま参加することにしていた。だからか、日本人はあと一組しかいなかった。 ヒアリングの苦手なあたしは、バスの運ちゃんの解説は殆ど聞き取れず、支払いのときにもらった日本語の案内書を読んだ。 連れは、しばらくすると、とっとと寝てしまった^^; あたしは、途中の車窓も楽しみたいから、ときどき気に入った景色の写真を撮ったりしていた。 ラスベガスはあんなに思いっきり街なのに、ちょっと離れると荒野っぽくなるのが不思議な気分。 一時間ほど乗って、まずはフーバーダム到着。バスからちょっと降りて記念写真を撮る程度の停車。あたしも降りて、二枚ほど写真を撮った。 ここに来る手前だったか、後だったか、バスに公安(?)が乗り込んできての検問みたいなのがあった。 また一時間ほど乗って、キングマンの街到着。といっても、街を見られるわけでも雰囲気を感じられるわけでもない、周りに何もないガソリンスタンド付属コンビニでの休憩。ここでトイレに行って、飲み物も買った。ネスティーのラズベリー味。 お昼ごはんタイム頃にはグランドキャニオンに着いて、バフェでのお昼ごはんになった。もう一回取りたいゼリーがあったんだけど、他の人が誰も二回目を取りに行ったりしないから、なんだかあたしも取りに行けなかった……;; お昼ごはん後、すぐに最初の観光スポット、ヤバパイ展望台に着いた。 途中、鹿がいた。雪も少し残ってる。でも、バスを降りてみると、覚悟してたほどには寒くなくて、お天気も良くて、気持ちいい。 崖のとこまで着く前から細い通り道の向こうに北壁が見えてて、わくわくする。そして、ついに景色が目の前に開かれると…… すご〜い^^♪ 写真でいくら見てても、ナマで見た感覚は伝わらないよね。口で言っても文にしても伝わらないと思う。少なくとも、あたしには、そんな文才はないよ^^; ここのお土産屋さんで、レイブン(カラスの仲間)のパペットぬいぐるみ発見。カラスのぬいぐるみなんて珍しいし、手を入れて動かしてるうちに手放せなくなって、買ってしまった。 次は、ブライトエンジェル展望台。ロッジのロビー(?)にある暖炉がいい感じ。裏手に出てみると、もちろん、ここも絶景。そして、ここの売店でも、カリフォルニアコンドルのぬいぐるみと、鞍にグランドキャニオンと書かれているラバのぬいぐるみを買ってしまったのだった^^; これで観光は終わり。あとはバスでラスベガスに戻るだけだ。 途中、バレーの村のお土産屋さん兼コンビニみたいなとこと、行きに寄ったガソリンスタンド付属のコンビニで休憩があっただけで、特別なことは何もない。 ただ、夕焼けが燃えるような色ですごくキレイだった。それと、夜になってから再び通ったフーバーダムも、おとなしくライトアップされててキレイだった。 ホテルに着いたのは、夜の10時くらい。一旦部屋に荷物を置きに行ってから、向かいのデニーズで夕食にした。ゴツすぎるチーズバーガーにかぶりつく。テーブルに置いてあったデザートのメニューにあったブルーベリーパイに誘惑されてたけど、ポテトもぜんぶ食べ終わったら、もう、お腹いっぱいで、ムリだった。 あ、そうそう、あちこちの書き込みとかでモンテカルロは壁が薄くて隣の部屋の音とかうるさいって感じのこと書かれてたのが多かったんだけど、とりあえず、あたしはぜんぜん気にならなかった。アメリカ人盛り上がりまくりのアメフトの試合、スーパーボールと重なってて満室だって聞いてたから、両隣もいたと思うんだけど……。たまたま運がよかったのかな? 【2月6日 日曜日】 昨日、朝早くて夜遅かったせいで、寝坊してしまった。目覚ましは9時半くらいにセットしてたんだけど、もうちょっと10時くらいまでいっか、と思って止めて寝直したら、次に時計を見たら11時を回ってた^^; 身支度して、昨日の夜にCVSで買ってたチーズカステラみたいなパンを朝ごはんに食べて、ホテルを出発。 おととい、ストラストフィアタワーにあったお店で、カジノ使用済みトランプとかお土産が、ウォルグリーンズとかCVSに売ってたのより安いの見つけてて。初日にバスでもダメってビビらされてたけどお昼だし、まっいっか、って思って、CATで向かおうとしていた。で、道路を渡ってバス停で待ってたんだけど……。 15分ごとくらいに来ると書いてあったのに、一向に来ない。待ちくたびれて、もうタワーまで行くのは諦めて、散歩とホテル見物がてらに、ぶらぶら歩いてベネチアンまで行くことにした。 歩き始めると、すぐに一軒のお土産屋さんを見つけて、入ってみた。ら、ここのほうがタワーで見てたのより、もっと安かった。行かなくてよかったねー、と言いながら、あたしも、トランプと、ラスベガスの字がネクタイに入ったクマのぬいぐるみを買った。 途中のホテルの写真を撮ったりしながら、ぶらぶらと歩き続ける。たまにカジノも覗いたりして。 そんな感じに歩いてると、いつの間にかベネチアン。 グランドカナルの中を歩いてみたり、ホテルのロビーの天井画を見たり。 そこからは、戻りつつ、フォーラムショップの中も見たりした。アトランティスのショーを見にいちばん奥まで歩いた。辿り着いたときはあと少しで始まるくらいの時間で、見物人も集まってた。 時間になって、人形仕掛けのショーが始まった。ハデに火を噴いたり噴水出したり、雷光ったりしてたけど、人形にはたいした動きはなくて、おまけに、ヒアリングのダメなあたしにはストーリーも分からなかった。神様の争いだってことは知ってたけど……。 モンテカルロに戻って、早めの晩ごはんを食べに、バフェに行く。時間的に、まだまだ空いてた。目移りするようなデザートを全種類食べたかったけど、とてもお腹には入らなくって、二種類しか食べられなかったのが心残り。こんなことなら、おかずを減らせばよかった……;; 食後、「O」を見にベラージオに向かう。 インターネットで予約してた席は、102のエリアの最前列で、ウエットシート。シアターの横でチケットを受け取って、待ち時間の間、横のグッズ屋さんを見る。 時間になって、席について、しばらくして開演。 はっきり言って、このショーを望んだのは連れで、あたしはめちゃくちゃ興味があるわけではなかった。でも、見てたら、ほんとにすごくて、見に来てよかったと思った。前座とか幕間的なときは面白かったし、ショーの本体はすごかった。曲もいいし。演出の一つ一つに凝ってるし。 最前列は、一箇所を見てると他でやってることを見れないという欠点はあったと思う。舞台の端から端まで、全体像を見たときの視覚を計算してあるだろうな、と感じた、のに、そういう全体像を知ることはできなかったから。けど、最前列だからこその迫力はあった。出演者もすごく近くまで来るし。 あと、ウエットシートってことだったけど、まあ、それなりに濡れたよ。ずぶ濡れ、ってことにはならないけどね。 ベラージオから出てストリップまで噴水池の横を通ってたら、噴水ショーが始まった。それを見ながら歩いて、トレジャーアイランドに向かった。最終のショーに間に合うはず。 なのに……わくわくしながら待ってたら、なんと風が強いからショーは中止ってアナウンス。あららぁ〜;; 仕方なく、すごすごと引き返した。 途中、ミラージュで噴火でも見て帰ろうと、立ち止まる。少し休憩がてらに座って待ってると、噴火が始まった。思ったよりは良かった。それなりに迫力もあったかと……。あちこちで、たいしたことないように言われてるけど、初めてなら、やっぱり楽しいと思った。 また写真を撮りながら戻る。 ベラージオの前まで来たとき、またちょうど噴水ショーが始まったから、立ち止まって見た。すごく高くまで吹き上がる噴水は、迫力もあってキレイ^^ 噴水が終わると、CVSとウォルグリーンズで最後のお土産買いなんかをした。 部屋に戻って、部屋の写真なんかも撮ったりして、ばたばたと荷造り。 そして、シャワー。 あっとゆー間だったなー、としみじみ思いながら……。 |